日本マクドナルドホールディングスは7日、平成26年度の通期連結業績の大幅下方修正を発表した。特別損失を31億円計上し、連結当期純損益が170億円の赤字へ転落する見通し。
「チキンマックナゲット」「チキンクリスプ」に使用していた、上海福喜食品有限公司から輸入している鶏肉に、使用期限切れの鶏肉が混入していた8月の問題を受け、客離れに拍車がかかり、同月の既存店売上高は-25.1%となった。今回の特別損失は、同問題の影響による原材料の廃棄費用や減損損失である。日本マクドナルドは2月に現会長の原田泳幸氏が代表権を返上し、サラ・カサノバ氏が代表取締役社長兼CEOに就任している。問題発覚後、日本マクドナルドは、チキンの調達をタイに切り替えた。また、今月に入り、サプライヤーの工場に対し、予告なしの工場査察を年1回行うなどの品質管理強化策を打ち出している。ファミリー層の取込みを目指し原点回帰を試みているが、既存店売上高は2月以来続落し、客離れ傾向は一層強まっている。現在、食の安全が問題となるニュースが多いですね。最近では、マルハチニチロの「アクリフーズ」農薬混入事件などが起きています。このような問題があると、客離れに拍車が掛かるのは当たり前です。マクドナルドには、今後このようなことがないように再発防止を心掛けて欲しいものです。